【バンコク 681日目】ニッチすぎ!?タイでミャンマーの書類の公証を取得する方法
もはや誰が読んでくれるか分からないニッチ過ぎ記事行きまーす。きっと誰かの役に立つと願って・・・
この記事が必要となる(であろう)企業
※日系でミャンマーに進出している企業は、殆どが現地法人の形態を取っているため、在京・ミャンマー大使館での手続きとなるかと。
手順および所要日数
- 書類の準備(取締役議事録や委任状など、ケースによって必要とされる書類が異なるため、ミャンマーのエージェントに要確認)
- タイ人弁護士によるサイン公証(2~3営業日)
- 外務省領事局によるサイン認証(2営業日。エクスプレスサービスを利用した場合は当日の14:30以降受取可)
- ミャンマー大使館による書類認証(1営業日)
1.は上述の通り企業によって異なるため省略、この記事では2.~4.について解説します。
2. タイ人弁護士によるサイン公証 (難易度★★★★★)
以下キャプチャは「タイ 書類 公証 弁護士」と検索した例です。
企業で顧問弁護士などがいない場合は、検索で引っかかった弁護士事務所に見積もりを取ってみて、価格や所要日数、レスポンスの良し悪しなどで判断されて問題ないと思います。
(ちなみに我々は西澤綜合法律事務所へ依頼しました:
西澤綜合法律事務所 Nishizawa Legal Consulting【日本・タイ ビジネスコンサルティング】)
<必要書類(我々の場合)>
- 公証を受ける書類原本
- サイン権者のパスポート写し(自筆サイン付き)
弁護士による公証が終わると、書類に担当弁護士のサインとキレイなシールが貼付されて返ってきます。弁護士免許(かな?)のコピーも一緒に返ってくるので、③に持って行くのを忘れないようにしましょう。
3. 外務省領事局によるサイン認証 (難易度☆☆☆☆☆)
<必要書類(我々の場合)>
- 弁護士公証済みの書類原本、担当弁護士の免許コピー
- 認証申込書(領事局で当日の朝配られる)
- 登記簿謄本(ナンスーラプローン)コピー(※)
- 株主リスト(BOJ5)(※)
- サイン権者パスポートコピー(※)
- サイン権者パスポート原本
- 委任状(サイン権者以外が申請に行く場合)(※)
- 会社印(万が一押印を忘れた場合用)
(※)すべてサイン権者による直筆サイン&会社印が必要
<手順>
(1)8:30 書類チェックカウンターでのチェック開始(待合椅子前列に座っていた順番に受付されますので、前に詰めて座ると◎)
(2)お次は別室に呼ばれ、担当官による書類チェック
(3)無事(2)をクリアしたら、通常のカウンターに書類を預け、会計、書類引換書を受領
(4)指定受取日に、(3)書類引換書にて認証済み書類を受領
全てのプロセスにおいて、担当官の英語は中級です。持参した書類について粘り強く説明できるメンタルが要求されます。タイ人社員に同伴してもらったほうが、精神衛生上よいことは言うまでもないです。
<過去に差し戻しされた(されそうになった)理由>
・公証書類に、タイ現地法人でのサイン権を持っていない者のサインが含まれている。まずは日本国大使館でその人のサイン認証を受けてから持ってくるべし。
→在タイ日本国大使館からの回答:タイ以外の第三国(ミャンマー)で使用する書類の公証は、外務省にお伺いを立てる必要があるため時間がかかる。在ミャンマー日本国大使館での公証取得を検討してください、とのこと。
→ミャンマーのエージェントに確認したら、その人のサインは不要であることが判明、作り直し
・弁護士が何年に弁護士資格を取得したのか分からない
→担当弁護士の免許コピーを細かく確認してもらったことにより解決(なので、この免許コピーは大切!)
<当日受取も可能>
当日受取を希望する場合は、朝イチで乗り込みましょう。前回の記憶では、9:00以前に受領された書類のみ対象となり、当日14:30以降に受け取ることが出来ます。(料金は通常料金の2倍)
4. ミャンマー大使館による書類認証 (難易度★★☆☆☆)
3. と比較すると、驚くほど簡単です。が、受領証ももらえないので不安になります。
<必要書類(我々の場合)>
・弁護士、領事局による認証済みの書類
<手順>
(1)BTSスラサック駅沿いの入り口が認証セクション
(2)とりあえずどの窓でもいいので、座っている担当官に「書類認証を受けたい」と話しかけてみる(ミャンマー文字が読めない&英語表記がないのでどの窓口が何担当か分からない)
(3)受け付けてもらえたら、受取日・受取時間を聞いて退散(受領書とか何もないので、書類コピーを取っておいた方が無難)
(4)指定受取日に会社名を伝えて、認証済みの書類を受け取る
料金比較
まあ、こればっかりはどちらがいいかなんとも言えない。料金が圧倒的に安いのは自社で行うことですが、上述の通り、なかなかストレスがかかる仕事です・・・。タイ人社員と一緒に行かれることを強くお勧めします。
以上、つたない文章力で全力でまとめてみました。
タイで働いているからこそ書けるニッチな記事でしたが、これ、誰か必要としてくれるんだろうか。。。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
タイ国外務省領事局
ミャンマー大使館